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国内では、デジタル教育、mooc、EDTECHなど話題にはなるが、今一 収益性が見えず企業が二の足を踏んでいる間に、台頭してきたのが外資発のグローバル人材利活用ラーニングシステム「タレントマネジメントシステム」である。このタレントマネジメントシステムの中のeラーニング機能に、我々日系のeラーニングシステムが呑み込まれようとしている。

米国で起こっている企業のグローバル化&企業買収M&Aと共に育ってきたシステムがタレントマネジメントシステムである。要するに日本国内の大手企業もグローバル化やM&Aを進める中、このタレントマネジメントシステムに対し必要性を感じてきているのではないか。

そもそも、国内のeラーニングで儲かっているところは、研修をやるほどではないが、一応、やらせておかないと法規上問題が生じるであろうコンプライアンス教育(情報セキュリティー、セクハラ、パワハラ防止も含める)に研修でやるには、ちょっとセンシティブなメンヘルやダイバーシティー系の教育。それと資格専門学校や学習塾向けの教育映像配信事業の2点である。この分野も、やがてグローバル化が始まると同時に、タレントシステムへの配置転換が始まるあろう。

我が国でのeラーニングの考え方は、教材を配信して学習履歴を取得するという流れが一般的で、その域から出ることは無い。がしかしタレントシステムの考え方は人材も教育も「見える化」し、生産性をどんどんあげていくという大きな視点に立って設計されている。これは到底かなうわけがない。というか「我が国の」という考え方もおかしいかもしれない。