マイクロラーニング(Microlearning)とは?

カテゴリー: マイクロラーニングの本質

従業員が1週間のうちに学習できる時間は なんと25分

DeloitteのJosh Bersin氏の調査によると従業員が1週間のうちに学習できる時間は25分に満たないそうです。それゆえ、企業は、数時間を要する集合研修やeラーニングよりも、必要に応じた適切な学習を数分間で行うことに重点を置くべきであると提言しています。このような状況の中、マイクロラーニングは、仕事の流れの中で学習をサポートする効果的な学習方法であることが証明されています。

そのための効果的な手法として米テッセラクトのクマールCEOは下記のように述べています。

1. 短いeラーニングコース

短いeラーニングコース、マイクロラーニング用語ではナゲットですが、3分から5分の内容のコンテンツを従業員に学んで頂きます。各コンテンツモジュールは、長い章を細かく切ったものではなく、それぞれのコンテンツが独立していることが必須です。また、学習者が迅速かつ容易に見つけられるように、LMS上にしっかるホストすることも重要です。

2. インフォグラフィックス

インフォグラフィックスは、日本ではあまり馴染みが無いワードですが、要はインフォメーションとグラフィックを合わせた造語で視覚的なアプローチのことです。世界中誰が見ても意味が分かる絵やマーク、例えば非常口の緑と人のサインが代表的ですが、端的に図で表すことで学習時間も短縮されるし頭にも入り易いとのことです。代表的なインフォグラフィックスとしては棒グラフ、相関図、ピクトグラム、ジェネレーターなどがあります。

3. PDF

PDFは、マイクロラーニングの最も一般的なフォーマットの一つだそうです。日本では映像が一般的なフォーマットと言われているので興味深いです。PDFは、特定のコンセプトや特定の情報に素早く、かつジャストインタイムでアクセスできるためレディーレコナーソリューションとして役立ちます。また、どのようなデバイスからでも、手間をかけずにアクセスすることができますし、最新のオーサリングツールを使えば、データや情報を情報グループにまとめて、社員が簡単にアクセスできるインタラクティブなPDFを作成することができます!とのことです。これは見習う価値ありです。

4. ビデオ

ビデオは人気のあるマイクロラーニングのフォーマットのひとつで、他の学習教材にも簡単に応用できます。3分から5分の短くて集中的なビデオは、コンセプトをわかりやすく視覚的に紹介するのに最適な方法です。動画には、アニメーション動画、イラスト動画、テキストベースの動画、インタラクティブな動画などがあります。動画は、従業員が好きなデバイスで簡単にアクセスできます。従業員が、コンテンツを確認したいときや、トピックに関する新しい知識を習得したいときに見ることができます。また、専門家のアドバイスや業界特有の知識を短いビデオの形で従業員に提供することもできます。

5. ポッドキャスト

こちらも日本では ほとんど活用されてない音声メディアです。たぶん、アメリカは ほとんどが車通勤で音声が重用されるのかもしれません。

今後、マイクロラーニングコンテンツを作る上で、25分という時間は意識せざるおえないですね!3分のコンテンツなら8本です。どういう手法が有効的なのか良く考え、1分でも無駄にしないコンテンツ作りが必要のようです。

マイクロラーニングの本質はどのようなものなのか?

マイクロラーニングの本質はどのようなものなのか?

マイクロラーニングは、eラーニング業界で最もホットなバズワードの一つであることは間違いありません。マイクロラーニングの受講者が増えている大きな理由の一つとしては、ミレニアル世代と関係しております。マイクロラーニングはミレニアル世代の特性にあいます。彼らがあらゆるメディアの情報を小さな断片で得ることに慣れています。長い文章や長い映像は敬遠気味です。

ドイツのドレスデン工科大学の最近の研究によると、コンテンツの長さを短くすることで、物事の全体的な理解度、質問への返答にかかる時間、レビューを書く時間など、情報の保持率が格段に向上するという結果が出ました。また、この3つの側面を合わせてみると、マイクロラーニングの方が長いコンテンツで学習を行うeラーニングよりも情報の保持率が22%優れていたそうです。

あと、マイクロラーニングのアセットは5分未満であるべきだと言う人もいれば、5-10分と言う人もいれば、15分未満と言う人もいます。堅苦しいルールを作ろうとするよりも、オーディエンス、コンテンツ、学習目的に合わせて、「必要なだけ」または「適切な長さ」で考えた方が良いでしょう。

また、ミレニアル世代に戻りますが、何をいつ、どこで学ぶのかをもっとコントロールして行きたいという声が多いです。マイクロラーニングはまさにそれを実現する可能性を秘めています。マイクロラーニングは、デスクトップからラップトップ、タブレット、モバイルフォン、さらにはウェアラブル(時計、眼鏡など)まで、あらゆるタイプのデバイスからアクセス可能である必要があります。要するに、これは学習者に学習コンテンツを提供する従来の「プッシュ」モデルとは対照的に、「プル」モデルへの大幅なシフトです。その代わりに、ラーナーは必要なときに必要なデバイスを選択して学びます。以上、マイクロラーニングの本質についてお話させて頂きました。

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マイクロラーニングのコンテンツには、どのようなコンテンツがありますか?

マイクロラーニングのコンテンツには、どのようなコンテンツがありますか?

以下、簡単に記させて頂きました。

1.ビデオマイクロラーニング

長い形式のトレーニングビデオを読んだことがありますか?リダイレクションと安全コースの拘束部分では、拘束テクニックに関する学生が過度に長いビデオを見る必要がありました。これらのビデオは退屈で遅く、俳優は違法な物質についてベン・スタインのように聞こえました。学生は、トレーニングをガラス張りのままにします。そして、テクニックをクイズすると、初歩的なバージョンすら実行できませんでした。光沢は短いビデオでは役立ちますが、エンゲージメントに関するものです。ビデオは心や想像力を惹きつけませんでした。そして、生徒たちに時計を見てもらいました。ビデオトレーニングモジュールを作成する場合は、引き続き魅力的なものにします。興味深い知識を詰め込んでください。身体のスキルを教える場合は、学習に参加して視覚的なグラフィックを使用して、心が動きをよりよく追跡できるようにします。最後に、マイクロラーニングは短くない限りマイクロラーニングではありません。つまり、ビデオは5分以内でなければなりません

2.ゲーム化されたアクティビティ

これには砕氷船は含まれません。ごめんなさい。これは深刻なゲームを意味します。わかりました、多分オーバーウォッチプロリーグのゲームではなく、進歩的なレベリングと競争。ゲーム形式のトレーニング教材を開発するために誰かを雇う必要があるかもしれません。ゲームは情報を提供するのに最適な方法であるだけでなく、情報を収集するのに最適な方法です。エンダーのゲームと同じように、ゲームデータを通じて従業員の長所と短所に関する洞察を得ることができます。

3.クイズ付きの短い記事
従業員が1日中レポートを読んでいる場合、コンテンツで従業員を圧倒したくありません。あなたの情報は海のデータで失われます。その情報を短くして、一日の初めに彼らに提供してください。彼らの脳は新鮮になり、タスクを完了する可能性が高くなり、スキルが向上します。繰り返しますが、これは一定期間にわたって行います。従業員に1日に1つのクイズを行うように要求します。不正行為を防ぐには、クイズの開始後に記事をロックアウトするプログラムを使用します。これらのクイズは短く、コンテンツに関連するものにしてください。

4.インフォグラフィックとクイズ

短い記事と同様に、インフォグラフィックスは、視覚的な利点を備えた一口サイズの情報パケットです。これらは通常、多くの統計をまとめています。ただし、インフォグラフィックには、チャート、画像、その他のグラフィックを含めることができます。インフォグラフィックの消化のしやすさがその利点です。特にデジタル時代の脳は、情報をスキャンするのが大好きです。生存のための微妙な手がかりを拾うように設計されているかのようです。インフォグラフィックをすばやく確認し、表現しようとしているアイデアを理解できます。それは、うまく設計されたインフォグラフィックである場合です。インフォグラフィックの最後に、クイズを含めて、インフォグラフィックで従業員がどれだけ上手く学べるかを確認してください。

5.実践的な学習

私たちは皆、学習の強みと学習の弱点を持っています。あなたの脳は、すべての感覚が関与しているときに最もよく学習します。このため、実践的な学習を使用すると、ほとんどの人の学習の弱点が克服されます。もちろん、ゲーミフィケーションはこのカテゴリに分類されます。しかし、材料を実際に実践する方法は他にもあります。これには、ロールプレイ、パズルのようなソフトウェア、または物理的なスキルのための物理的なオブジェクトトレーニングも含まれます。銃の操作方法について読んだ場合、箱から出してすぐに使用できますか?いいえ。撮影に習熟するには、撮影を練習する必要があります。ほとんどのスキルで同じです。誰かがスキルについて話すのを聞いて、翌日にそれを使うことを期待することはできません。練習が必要です。短時間であっても従業員に練習の機会を与えます。

マイクロラーニングに対する誤った理解

マイクロラーニングに対する誤った理解

マイクロラーニング(Microlearning)とは長く退屈なeラーニングはなく、短くコンパクトな学習コンテンツで学ぶ新時代の教育ツールです。学習デバイスとしてノート パソコン、タブレット、スマートフォンなどが挙げられ、単に何かを閲覧するだけでなくインタラクティブなコンテンツにより学習が展開されます。そして重要な情報を記憶に留めるため、一気に学習を終わらせず 3~5日くらいの間隔で少しづつ学んでいきます。また、マイクロラーニング(Microlearning)は学習管理システム(LMS)が必須ではありません。学びが必要に迫られた時、素早くアクセス(SNS、メッセンジャー等)できることに重きを置いてます。

以下、誤った理解です

1. マイクロラーニングは長いコンテンツを細かく分割したもの

マイクロラーニングは、長い学習コンテンツを分割しただけのものではありません。「チャンク」と呼ばれ、個々に独立したスタンドアロンのコンテンツです。短いだけでなく自己完結型でわかりやすいものでなければなりません。

2.マイクロラーニングは短いコンテンツを短い期間でやるということではありません。

マイクロラーニングはつい短いことがフォーカスされますが、何でも短くすれば良いというものではありません。個々の学習目標が効率的に達成できることが重要です。ゆえに学ぶことが多い場合は当然、コンテンツも多くなりますし、その目標に達しない場合は期間も長くなります。

3. コンテンツが全て映像やゲーミフィケーションである必要はありません

マイクロラーニングのコンテンツが全て映像、ゲーミフィケーション、派手なアニメーションである必要はありません。もちろん文章だけでも良いし、チェックリスト、クイズ、インフォグラフィックを活用したプレゼンテーション、シナリオ、役割演技なども含まれます。
学習する内容に合わせ様々な表現方法を使って学びます。

4.マイクロラーニングはeラーニングで代用することはできません

マイクロラーニングは、パフォーマンスサポートのための強力なツールです。eラーニングのように学習管理システム+コンテンツで完結するものではなく、効率的かつ効果的な教育手法を取り入れて行うものなので代替えにはなりません。特にパフォーマンスサポート、行動変容などで威力を発揮します。

マイクロラーニング・キーワードマップ公開

マイクロラーニング・キーワードマップ公開

マイクロラーニングに関するキーワードを集めたマップを株式会社WARKで作成しました。こちらを見て頂ければ「マイクロラーニング」がどのようなものか 大よそ掴めると思います。是非、ご覧ください!

(1)BYOD、インフォーマルラーニング、ミレニアル世代 ⇒ モバイルファースト
(2)仕事の手を止めない、学習者中心の設計 ⇒ ジャストインタイム
(3)不向きな内容もある、3~5分の内容、単独で完結した内容 ⇒ ナゲットチャンク
(4)データ解析、チャットボット、クラウドベース ⇒ 先端IT技術の活用
(5)動画、文字画像、などを駆使する、ユニバーサルアクセス、インフォグラフィックス ⇒ コンテンツの様々な表現
(6)コンテンツ設計の重要性、ストックor更新、検索機能の充実 ⇒ ライブラリ化
(7)ツールを、最大限活用、コンテンツの新鮮さ保持、3倍の速度半分のコスト ⇒ 更新の手軽さ
(8)サブスクリプションラーニング、スマホは1日150回見る、ゲーム感覚の内容 ⇒ 学習の習慣づけ

これらマイクロラーニングキーワードに関しては、WARKのマイクロラーニング座談会で常時、お話させて頂いております。